いつも牛たん焼きに七味をかけすぎる父

何でもかんでもタバスコをかける人がいる。ナポリタンにタバスコ、ピザにタバスコ、カレーにタバスコ、焼きそばにタバスコ。
同じことが七味にも言える。お蕎麦に七味、ラーメンに七味、うどんに七味、味噌汁に七味。
男性や、若い女性の辛い物好きの人に多い。
別にいい。香辛料は素晴らしい調味料だ。香りや辛みは素材の味を引き立てる。



しかし料理人が味のバランスを考えて作ったものを、一口も食べないで香辛料をぶち込むのはいかがなものか。少しなら分かるが、表面が見えなくなるぐらいまでかけて、それでも『全然辛くない。足りない』という人もいる。
お前の舌は麻痺している!
と言いたいが、ぐっと我慢する。しかし親しくない相手ならともかく、家族に日常的にこれをやられたら、文句の一つも言いたくなるだろう。特に料理を作る人にとっては、
「一口ぐらいそのまま食べてよ!私の味が気に入らないの!?」
と深刻な喧嘩にもなりかねない。料理が好きで、自分の味に誇りを持っている人なら尚更だ。

牛たん伊之助|モザイクダイニング四条河原町

しかし恐らく、議論は平行線を辿る。長年の食生活を変えるのには相当の努力と忍耐が必要だし、それには膨大なエネルギーがいる。一朝一夕には変わらない。それでもやるというなら止めはしないが、相当な苦労を覚悟しなければならないだろう。

伊達の牛たん本舗|仙台名店ドットコム

それぐらいなら、
「あの人はどうせ辛さしか分からないのよ。好きにしたらいいわ」
と割り切って、気にしないようにした方がずっと楽だ。それが難しければ、時々ご飯以外は全て唐辛子料理のみ、という『唐辛子御膳』を提供してみてはいかがだろうか。好きなものも食べ過ぎれば嫌になる。辛い物好きなあの人も、しばらく唐辛子は見たくない、となるかもしれない。